※Semi Di Vita (イタリアの社会的協同組合の共生社会の創生へ向けての活動)
東京国際フォーラムで開催された第64啓全国矯正展(2024年11月23日及び24日)の初日の23日に、「農福連携ミニシンポジウム」が、協会の皆川 芳嗣会長理事、イタリア発の食運動「スローフード運動」を初めて日本に紹介したノンフィクション作家の島村 菜津氏、法務省 矯正局の吉野 智 更生支援管理官により、「イタリアの社会的協同組合と日本の再犯防止×農福連携」をテーマとして行われました。シンポジウムの中で、皆川会長とともにイタリア視察を行った島村氏から、イタリアの社会的協同組が取り組んでいる農業による刑務所や少年院の出所者の社会復帰支援として、イタリアの社会的協同組合 Semi Di Vita (セミ・ディ・ヴィータの直売所とオリジナル商品」についてご紹介いただきました。当日は、組合代表の Angelo Santoro さんご本人が動画を使いご説明くだいました。
イタリア南部の人口約18,000人の町、ヴァレンツァーノでマフィアから接収した農地で、刑務所や少年院の出所者、障がい者等、生きづらさのある人々の社会参加の場が創られている様子をご視聴ください。
※「ノウフクの日」の制定を記念した「みんなの声」について
農福連携については、6月5日に総理官邸で開催された農福連携等推進会議において、「地域で広げる」、「未来に広げる」、「絆 を広げる」をスローガンとする、新たな農福連携等推進ビジョンが決定されました。
新たなビジョンでは、農福連携についての理解の促進と取組の広がりを念頭に、11月29日が「ノウフクの日」として制定されたところであり、この日をポイントにして農福連携の更なる展開や普及に取り組むこととしています。
1回目の「ノウフクの日」は今年の11月29日(金)ですが、それを記念して、農福連携に取り組んでいる事業体の障害者等の方々の声を募集し、それをまとめたものを、12月2日(月)に開催した「ノウフクの日」制定記念イベントにおいて発表いたしました。
内容は、農福連携の現場で農作業等に取り組んでいる障害者等の方々が、取り組むことにより、どのように感じているか、その生の声を集めたものになっています。是非、ご覧ください。
※農福スポット.com
障害があってもなくても誰にでも気軽に農福連携の現場に足を運んでもらいたい。 そんな想いを込めて、一般社団法人日本農福連携協会が立ち上げた農福連携の体験・実習・視察スポットのご案内サイトです。 このサイトをきっかけに、農林水産業を就労の一つの選択肢としたり、農福連携を始める機会にしたりしていただければと思います。 あなたも農福連携のスポットを訪問してみませんか?
■今回のスポット:【社会福祉法人 土穂会 ピア宮敷】
障害者支援施設として、自然豊かな千葉県いすみ市に開所されました。 20年近く続いていた菜花栽培が高齢化などの影響で途絶えてしまったという話をきっかけに、地域の農家の方々とつながり、助け合いながら農福連携作業を行っています。 農福連携作業では、菜花の収穫や梨農家の作業のお手伝いなどを通して自然を肌で感じながら思いやりの心や協働の精神を育むことができます。 自ら進んで自主的に作業に臨まれている生き生きとした利用者さんの姿を、ぜひご視聴ください。