障害者等が農林水産物の生産や加工に携わる農福連携は、農林水産業と福祉等の分野の課題の解決に資するだけでなく、地域の活力の向上にもつながるものであり、その広がりが期待されています。すなわち、第一次産業の労働力不足の解消により地域農業経営の強化に繋がるとともに、障害者等生きづらさを抱える人々の所得の増加はもちろん、幸福度の向上や健康寿命の延伸に資するもので、地方創生にも寄与します。
このため、政府は、昨年6月に新たな「農福連携等推進ビジョン」を策定し、2030年度までに農福連携に取り組む主体数を12,000以上、地域協議会に参加する市町村数を200以上にすることを目標として、3つのアクションに取り組むこととしています。とりわけ、農福連携の担い手として、企業に注目しており、今後、農業と福祉と企業の連携が期待されています。
そのような状況も踏まえ、農福連携の取組の更なる推進と充実を図るため、ユニバーサル農業の取組の促進を積極的に行うなど、農福連携の新しい展開が図られつつある静岡県浜松市において、これまでの「ユニバーサル農業シンポジウム」の開催状況も踏まえつつ、「農福連携全国フォーラム2025 in はままつ」を以下のとおり行います。
I. 内容
１ フォーラム
（１）テーマ：企業との連携の新しい形を目指して
（２）日 時：2026年2月3日（火）10時～16時30分（開場9時30分）
（３）会 場：アクトシティ浜松 コングレスセンター4階41会議室
（静岡県浜松市中央区板屋町111-1）
（４）参加人数：200名程度
（５）プログラム
① 開会挨拶
皆川 芳嗣（一般社団法人 日本農福連携協会 会長理事）
中野 祐介（浜松市長）
② 来賓挨拶
鈴木 憲和（農林水産大臣）
菅家 秀人（関東農政局長）
③ 基調講演
中嶋 康博（女子栄養大学 栄養学部 教授）
「わが国の食・農・村を皆で守り、伸ばす − 新たな食料・農業・農村基本法と農福連携 −」
〈休憩 11:15～12:15〉
④ 事例発表
・鈴木 厚志（京丸園 株式会社 代表取締役）
「老若男女が活躍できる農業「農業と福祉がもたらす新しい農業デザイン」」
・山田 万祐子（株式会社 浜松ホトアグリ 代表取締役）
「企業との強固な連携で実現する農福の未来～浜松ホトアグリの挑戦～」
・齋藤 秀一（株式会社 ココトモファーム 代表取締役）
「誰ひとり取り残さない居場所を創る -ココトモファームが取り組む農福商工連携-」
・杉山 明美（GrandFarm 株式会社 代表取締役社長）
「私たちが目指す農福連携とは」
・伊藤 竜也（株式会社 農協観光 農業人財活用事業部 部長）
「国内農業の発展と共生社会の実現」
〈休憩 13:55～14:10〉
⑤ パネルディスカッション
テーマ：地域協議会作りについて
コーディネーター：皆川 芳嗣（一般社団法人 日本農福連携協会 会長理事）
パネリスト：廣川 正英（農林水産省 農村振興局 農村政策部 都市農村交流課長）
鈴木 厚志（京丸園 株式会社 代表取締役）
森下 博紀（ノウフクコンソーシアム東日本 会長）
公文 一也（ノウフクコンソーシアム西日本 会長）
〈休憩 14:55～15:10〉
⑥ 行政施策説明
ア 廣川 正英（農林水産省 農村振興局 農村政策部 都市農村交流課長）
「地域農業の振興と共生社会の実現を目指した農福連携等の推進」
イ 渡部 幸一郎（厚生労働省 職業安定局 障害者雇用対策課 主任障害者雇用専門官）
「障害者雇用対策について」
ウ 遠藤 径至（厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課 課長補佐）
「厚生労働省行政施策説明」
エ 羽田野 寛（法務省 矯正局 更生支援管理官付 企画調整官）
「矯正施設の農福連携の取組と実状」
オ 石川 祐介（法務省 保護局 更生保護振興課長）
「更生保護における農福連携の取組について」
※ 金原 利幸（明善記念館 館長）
「金原 明善と事業」
カ 生方 裕（文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課長）
「特別支援学校における農福連携等について」
⑦ 閉会挨拶
榊原 典俊（一般社団法人 日本農福連携協会 代表理事）
（６）参加費
無料。ただし、資料が必要な方は、1,000円（協会の会員（企業、団体、法人又は自治体にあっては、3名まで）、スポンサー（3名まで）、協賛者（3名まで）、登壇者の随行者及び学生は無料）。
２ スタディツアー
（１）開催趣旨：
静岡県内で先進的な取組を行っている農福連携事業者の事業所に赴いて、見学と意見交換を行います。
（２）日 時：2026年2月4日（水） 9時～15（9時 浜松駅出発 → 15時 浜松駅解散）
（３）訪 問 先：
① 株式会社 浜松ホトアグリ（静岡県浜松市浜北区平口5000番地 浜松ホトニクス 株式 会社 中央研究所内）
② 株式会社 農協観光 農福ポート すずなり磐田事業所（静岡県磐田市高見丘159-1）
③ 京丸園 株式会社（静岡県浜松市中央区鶴見町386-1）
（４）参加人数：40～50名（スタッフ含む。）
（５）参 加 費：4,000円
３ 情報交換会
（１）開催趣旨：
登壇者等を囲んで、交流し、情報交換等を行います。
（２）日 時：2026年2月3日（火）18時～20時（開場17時30分）
（３）会 場：はままつ地ビールレストラン マイン・シュロス（静岡県浜松市中央区中央3丁目8-1）
※ 立食形式
（４）参加人数：100名程度
（５）参 加 費：7,500円
Ⅱ 主な対象者
農福連携に取り組んでいるか、農福連携に興味のある以下の者
① 福祉事業者及び福祉関係者
② 農林水産業者及び農林水産業関係者
③ 矯正及び更生保護関係者
④ 特別支援教育関係者
⑤ 農福連携に期待を寄せる企業や個人
⑥ 行政関係者
Ⅲ 主催者等
１ 共 催：一般社団法人 日本農福連携協会、浜松市
２ 協 賛：静岡県生活協同組合連合会、静岡県農業協同組合中央会
３ 後援（予定）： 法務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、静岡県
社会福祉法人 全国社会福祉協議会 全国社会就労センター協議会（セルプ協）
公益財団法人 日本知的障害者福祉協会、農福連携特例子会社連絡会
４ 一般社団法人 日本農福連携協会のスポンサー
株式会社 伊藤園、カルビー 株式会社、住友林業 株式会社、全国共済農業協同組合連合会、全国農業協同組合連合会、
日本中央競馬会、日本たばこ産業 株式会社、株式会社 農業総合研究所、農林中央金庫、株式会社 ファーマインド
Ⅳ 申込先及び申込期限
１ 申 込 先： https://ws.formzu.net/dist/S21232514/
２ 申込期限：2026年1月23日（金）12:00
３ キャンセル期限：2026年1月30日（金）17:00。以降のキャンセルについては、参加費は返金いたしません。